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プロスポーツチームの素顔 岩手ビッグブルズ

震災のあった2011年に誕生した、岩手県初のプロバスケットボールチーム

岩手ビッグブルズは、東日本大震災が起きた2011年に誕生した、プロバスケットボールチームです。参入できるかどうか何度も検討された中、「こんな時だからこそ岩手県のみんなに元気と勇気と夢と感動を与えよう!」と立ち上がりました。今シーズンで参入4年目になります。
岩手県民に元気を与えるプレーを見せてくれます
「Go Bigbulls!!」ダイナミックなプレーに声援が飛びます
桶谷HCの導きにより今年こそ有明のファイナルへ!
今シーズンの岩手ビッグブルズは、bjリーグ史上初の19連勝を達成するなど球団史上最強と呼ばれるメンバーが集まっています。昨シーズンから在籍している#8月野雅人選手、#10スクーティー・ランダル選手、#21ローレンス・ブラックレッジ選手、#33与那嶺翼選手の存在が大きく、桶谷大HCの求める「トータルバスケット」を誰よりも理解しています。

 そこに今季新しく#9仲西淳選手、#12寒竹隼人選手、#31アブドゥーラ・クウソー選手、#32ウェイン・アーノルド選手とベテラン選手が加わりチームの底上げをはかりました。新旧選手の融合によるケミストリーも見どころです。

 そして、岩手県出身の#5千葉慎也選手、#34小野寺祥太選手、#15田中舘洸選手の3名の活躍にも期待! 昨シーズン練習生から選手契約に至った20歳の#34小野寺選手は今季めきめきと頭角を現し、スターティング5が定着しています。岩手県出身の選手がハッスルしたプレーを見せてくれるとブースター(ファン)のみなさんも盛り上がり、会場のボルテージは最高潮に! 岩手を熱く湧かせる岩手ビッグブルズの練習場に伺ってきました。

桶谷大HCにインタビュー

個性を発揮しながらチームワークも大切にする桶谷HC
−2012年よりヘッドコーチを務める桶谷さん。岩手ビッグブルズはどんなチームですか?

 優しくて、気持ちの良い選手が集まっています。まとまりを重んじ、「岩手のために戦う」という意識が強いんですよ。その、チーム全員を突き動かすパッションが、ハードワークをこなす源となっているんです。
 震災があり、地域のためにがんばるという気持ちが常に感じられます。あきらめず、言い訳せず、このチームを作った人たちに存在意義を伝えるためのプレーをしています。

−岩手の子どもたちとの交流も盛んなのだとか?

 県内各地域のミニバスチームや学校を訪問し、職業講話をしたり、バスケット教室を行ったりもしています。「なぜプロバスケットボール選手を目指したのか」や「努力や勉強は大人になった今でも続けていること」「毎日いろんなことに感謝をすること」等、バスケットボールの専門的なところ以外でも伝えられることはたくさんあります。
 釜石の中学校に初めて訪れた年に出会った生徒が、卒業する時に伝えてくれた言葉があります。「岩手のために働く人になりたい。だから、僕は海上自衛官になります」と。こういう言葉を聞いたときは、本当に嬉しいですね。

−これからの目標を教えてください。

 現在、岩手ビッグブルズの戦績は全52試合ある中で40試合を終え、33勝7敗の東地区1位です。5月に行われるプレーオフ、その先のファイナルで見事勝利し『王座奪取』することが今季の目標です。
 そして、地域の皆様に愛される魅力作りをしながら、1人1人の個性を失わず、一生懸命プレーする姿を見せ続けることです。

#34小野寺選手にインタビュー

普段は穏やかな雰囲気の小野寺選手。プレー中はアグレッシブです
−小野寺選手は高校卒業した年に入団したんですよね?

 はい、練習生として高校を卒業した年の7月に入団しました。高校生の頃、岩手ビッグブルズの試合を見たり、手伝ったりさせてもらいながら、地元・岩手のプロバスケットボールチームでプレーしたいと強く思っていたんです。

−憧れの岩手ビッグブルズはどんなチームですか?

 皆さんに夢を与えることができる、凄いチームだなと思います。最高のパフォーマンスをお見せすることで、子どもたちにも元気を分けてあげられるんです。
 それに、やはり地元・岩手でブレーできるので、父や母、友達なども応援に来てくれる。いいところを見せたいと思ってモチベーションもUPするんです。

−これからの目標を教えてください。

 もちろん、ファイナルでの優勝です。プレーでは、ディフェンスでプレッシャーをかけ、オフェンスでは先頭を走る。自分の役割をしっかりと果たしながら、今の自分に納得せず、もっとたくさんの役割をチームで担えるようにしていきたいです。
 月野選手などは、激しいディフェンスで疲れている時でもシュートが高確立で決まる。彼のようにチームでの役割を増やせるよう、努力していきたいです。

−京都出身の桶谷HCは、盛岡の趣のある町の風情が好きなんだとか。そして、岩戸県一関市出身の小野寺選手は、休みの日には温泉にも足を伸ばすそうです。お2人とも岩手が好きで、岩手のために戦うという熱い気持ちが、ひしひしと伝わってきました。
 ダイナミックなプロのプレーを見るだけでなく、チアダンスやアトラクションを楽しんだり、飲食ブースも沢山並ぶ岩手ビッグブルズの試合。優勝へのエールを、みんなで届けましょう!
2014-2015シーズンメンバー(2015年3月1日現在)

【2014-2015シーズン 岩手ビッグブルズロスター】
桶谷 大(HC)
#5 千葉 慎也(F)※岩手県奥州市出身 盛岡南高校卒
#8 月野 雅人(G)
#9 仲西 淳(G)
#10 スクーティー・ランダル(F)
#12 寒竹 隼人(F)
#15 田中舘 洸(SG)※岩手県二戸市出身 盛岡市立高校卒
#21 ローレンス・ブラックレッジ(F)
#31 アブドゥーラ・クウソー(C)
#32 ウェイン・アーノルド(G/F)
#33 与那嶺 翼(G)
#34 小野寺 祥太(SG)※岩手県一関市出身 盛岡南高校卒

取材協力:岩手ビッグブルズ
http://www.bigbulls.jp/
  • 震災のあった2011年に誕生した、岩手県初のプロバスケットボールチーム

    震災のあった2011年に誕生した、岩手県初のプロバスケットボールチーム